[市議会]廣澤議員に対する辞職勧告決議案が可決される

宇陀市役所

2023年3月6日、宇陀市議会本会議で、亀井議員が廣澤議員に対する「辞職勧告決議案」を提案した。

2023年2月、宇陀市政治倫理審査会が、廣澤議員が「宇陀市政治倫理条例 第4条第1項第1号に違反していた」と市長に答申していたからである。

辞職勧告決議案の採決は、退席した廣澤議員と議長をのぞいた議員12名でおこなわれ、賛成7名、反対5名で、廣澤議員に対する辞職勧告決議案が可決された。

廣澤議員は、奈良新聞社の取材に対して、「(事実関係の把握など)議員として当たり前のことをしたつもりが他の議員に理解されず残念。議員辞職はしない」と述べた。

廣澤議員は、宇陀市が計画を進めている「近鉄榛原駅前交流施設(仮称)」について、市長が突然に計画(指定管理者の選任)の議案を取り下げたことや、他の議員がウラで関与しているなどの未確認情報が出回っていたため、事実を確認しようと、4階にある議員図書室で、農林商工部長に問いただした。また、本会議場内において市長に、「けんかを売っているんですか」というような発言をしていた。

市長は、廣澤議員が〝どう喝〟などの問題行為があったと判断し、2022年10月に宇陀市政治倫審査会に審査を諮問(しもん)していた。

2023年2月、宇陀市政治倫理審査会(委員5名)は「どう喝などはなかったが、議員としての品位を損なうもので、宇陀市政治倫理条例第 4条第1項第1号に違反していた」と市長に答申していた。

答申書は、市長から議長に提出され、宇陀市議会では対応を求められていた。

辞職勧告決議案についての採決では、賛成7名(宮田議員・田中議員・井戸家議員・松浦議員・井谷議員・上田議員・亀井議員、順不同)、反対5名(西岡議員・八木議員・勝井議員・菊岡議員・多田議員、順不同)だった。いわゆる議長派と呼ばれている議員たちが賛成したようだ。
採決は分かれた。

辞職勧告決議案には、法的強制力はない。

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