高見市長は、2020年1月1日、奈良新聞の正月特集で、「宇陀産材のPRに取り組み、林業再興を図りたい考えだ」と述べた。
記事は、宇陀市の歴史について書かれ、給食準優勝メニューの紹介など、宇陀市長としての決意・計画は感じにくかった。
関連記事
[2020年]宇陀市長、御杖村長、曽爾村長、桜井市長の「一文字」
高見市長の公約(お約束)には、「市営住宅を地元木材で建て替え、子育て世代向け住宅や移住希望者向けお試し滞在住宅にします」と書かれている。
高見市長が、「林業」と言い出したのは、交付金が入ったから
高見市長が、正月特集で「宇陀産材のPRに取り組み、林業再興を図りたい考えだ」と述べたのは、
森林環境譲与税による、交付金が入ったからだろう。
2019年9月、宇陀市に、1,142万7,000円が交付されている(下表)。
2020年3月にも、同程度の金額が、宇陀市に交付される。
森林環境譲与税は、年2回(3月・9月)交付される。
宇陀市は、間伐・人材育成・木材利用・普及啓発などに使わなければならない。
国民が、1人あたり年間1,000円を負担する。
奈良県 農林部 森林整備課 森林環境係から聞いた
森林環境譲与税の市町村への譲与については、
10分の5 を私有林人工林面積で、
10分の2 を林業就業者数で、
10分の3 を人口で計算して
各市町村に譲与されるもので、毎年度、9月と翌年3月に
国から各市町村に譲与されます。
ちなみに、県への譲与譲は、4,050万3,000円でした。
宇陀市は、間伐や人材育成・担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備およびその促進に関する費用に、あてることとされています。
関連ページ
森林環境譲与税の使途について(奈良県川西町)
交付金は、すべての市町村に交付されている
すべての市区町村に、森林環境譲与税による交付金が支給されている。
高見市長は、
「宇陀産材のPRに取り組み、林業再興を図りたい考えだ」と、
やってあたりまえ、職員がしていく通常業務を、
市長公約のように「正月の新聞」で述べてしまったことは、
高見市長は、自分の公約を実現できない「お手上げ」のように見えてしまう。
※お手上げ・・・どうしようも無いこと、行き詰まっていること、または降参すること。
宇陀市民の声
市議会議員は、14人もいて、なぜ市長を続けさせている。
5名の市議会議員は、市長を辞めさせようと努力した。しかし、残り9名の市議会議員は何もしていないように見えてしまう。
住民説明をしていかなければならない。
政治家への不信感が高まっていることを、お気づきだろうか?
宇陀市民の声
市民団体からの「市長リコール運動」が止まっているのは、市議会議員たちの行動を見ているからである。
議員たちが住民説明をしないから、リコールの空気にならないのである。
議員たちは、不信任案か、市長リコールか、決断しなければならない。
最近、田中県議がつくった市民団代は、本気の会である。
(社会部 竹田克司)