[財政]「第二の夕張市」宇陀市の合併誕生、大借金からの出発だった

2007.3.10 『週刊ダイヤモンド』
2007.3.10 『週刊ダイヤモンド』
倒産危険度18位 宇陀市
1821市町村のなかで倒産危険度18位 宇陀市
合併前に建設を乱発 宇陀市
合併前に建設を乱発していた
人件費が増加
合併後、職員人件費が増加していた

2007年3月10日『週刊ダイヤモンド』では、合併誕生(2006年1月1日)直後の宇陀市について書かれていた。

雑誌の発行後、2007年~2008年の本議会でも話題になっていた。
12年前のことであるが、今でも宇陀市の財政・借金は、
解決しているわけではない。

以前から雑誌をさがしていたが、蔵書検索では、宇陀市、桜井市、天理市、奈良市、国立国会図書館関西館にも見当たらず、立命館大学図書館にあった。

倒産危険度ランキング(2007年3月10日『週刊ダイヤモンド』)
宇陀市 18位
経常収支比率107.7%、
実質公債費比率20.4%、
将来負担比率335.3%、
財政力指数0.32

曽爾村 4位
経常収支比率106.1%、
実質公債費比率24.1%、
将来負担比率409.9%、
財政力指数0.16

曽爾村は、社会福祉施設、小学校、道路整備を集中的に進め、地方債残高が1999年度末36億円から、2005年度末56億円に、6年で1.5倍に急増した。
今の曽爾村は、借金返済を優先してきた成果が出て、財政状況は、宇陀市よりも優良となっている。

夕張市はどうなったか?
2007年4月、財政再建団体になってからの夕張市は、約353億円の借金を18年間(2007年~2024年)、毎年約20億円ずつ返済する計画をつくった。
職員の給与は4割減。
314人いた職員は、2007年4月から126人に。さらに、2025年度までに95人にまで削減する計画。
職員退職金の減額。
小中学校の統廃合。
市民税の値上げ。
公共料金の値上げ。
成人式の予算は1万円。
などがあった。

宇陀市は、他人事(ひとごと)ではない。
(社会部 竹田克司)