[行政]ひのき坂の壁、いつ撤去されるのか?

高見市長は、ひのき坂の西側にある市有地は整備し、市有地を囲んでいる「ひのき坂の壁」は撤去したいと明言していた。

ひのき坂の西側にある市有地
ひのき坂の西側にある市有地

高見市長(2018.6.25)市長就任後の議会で
私のほうで6月21日の一般質問で宿泊事業者誘致事業及び公園事業についての方針について表明をさせていただきました。
その柱は公園事業を縮小して市有地を整備していくというそういう内容でございます。

高見市長(2019.1.16)住民投票後の議会で
公園整備ということですが、ひのき坂の西側に約4ヘクタールという市有地がございます。
これは従来から行革の課題の一つにも挙げられておりましたことも御説明申し上げてまいりました。
この市有地が活用されないまま長期間にわたって今放置されているという状況の中で、そしてひのき坂と池谷川沿いには長らく鋼板が設置されておりまして、地域が分断されているような状況が続いてまいりました。
景観上も好ましくないという認識をしておりますし、昨年2月の(住民)説明会でも、その鋼板を撤去してほしいという御意見があったと伺っております。
そういうやはり地元の御要望も踏まえて、この状況は改善できるのではないかと思っております。
しかし、市有地を活用して、それを整備することで財政効果があるということも前(に)申し上げてまいりましたので、これからどういう場所をどのように整備していくかということについてしっかり検討して、またお示しをしてまいりたい、そのように考えております。

「ひのき坂の壁」に植えられた桜
「ひのき坂の壁」の桜(2019.4.20)
「ひのき坂の壁」に植えられた桜
ガードレール・桜・フェンス・鋼板・土砂崩れの市有地(2019.4.20)

「ひのき坂の壁」には、桜が植えられている。
約70本あるが、あちこち切られて痛んでいた。
咲いている桜は1本もなかった。
(追記 4月30日に、桜(八重桜)は開花していた)
 
高見市長は、市有地については「公園」というよりも「整備」という考え方だ。
いずれにしても、壁の撤去はすぐに取りかかるべきではないのか?
壁を撤去する予算がないのなら、そう説明してほしい。
鋼板をリサイクル工場に売却すれば、撤去費用と美榛苑改修費用の一部になるかもしれない。

宇陀市民から見ると、高見市政は「進展なし」や「悪化」が目立ち、「前進」を実感しにくい。
すなわち、
美榛苑の休館、
美榛苑の大規模改修、
市有地の整備、
鋼板(ひのき坂の壁)の撤去、
情報公開、
休暇村協会との中止協議、
奈良県との信頼関係、
議会での答弁など、
どれもが「進展なし」や「悪化」をしているように見える。
どれもが、高見市長が自分で作り出したような問題だ。

高見市長は、宇陀市民に「前進」を実感させてほしい。
一番簡単そうなのは、壁の撤去だ。
(社会部 竹田克司)