[スポーツ]市長杯(大学軟式野球大会)は中止されていた

「還暦野球のまち」に、やっと、ピッチャーマウンドができた(宇陀市榛原総合運動場・2021年3月31日)

2021年8月下旬に予定されていた、宇陀市長杯・全国大学軟式野球大会は、新型コロナの拡大により中止されていた。

直前に中止が決定したため、大会共催の関西学生軟式野球連盟が異論をとなえた。
関西学生軟式野球連盟は、大会会場を宇陀市外に、宿泊地も宇陀市外に変更して、大会を開催することを決めた。

宇陀市は、「宇陀市長杯という大会でなければ、宿泊もグランド使用(練習)もかまわない」と態度を変えた。人流を防ぐ目的で大会を中止したにもかかわらず、市長と関係のない大会ならば人流を認めたのは、宇陀市の優しさなのか、それとも保身なのか。

関西学生軟式野球連盟は、宇陀市長杯をはずし、第5回インカレ大学軟式野球全国大会として開催した。決勝戦は、橿原市の佐藤薬品スタジアムでおこなわれた。中央大学など3大学は美榛苑に宿泊された。わずかながら宇陀市に経済効果があった。

宇陀市は、市長杯ではなくなったため、大会費用は負担しないらしい。
関西学生軟式野球連盟は、国内でオリンピック野球・プロ野球・高校野球がおこなわれているのに、宇陀市が大学軟式野球を中止したことに不満をいだいている。今後、宇陀市と関西学生軟式野球連盟の関係が悪くなるかもしれない。

宇陀市榛原総合運動場は、今年(2021年3月)、生涯学習課によってピッチャーマウンドが整備され、宇陀市内で公式試合ができるようになっているが、橿原市の佐藤薬品スタジアムにはおよばない。
2021年4月には、観光課内に「スポーツツーリズム推進室」が新設されている。

観光は、宇陀市の経済・雇用をささえている主要産業の一つである。新型コロナの影響により、観光イベントは中止ばかりだ。市長・観光課は、観光政策について、新型コロナにふりまわされないものを考えていかなければならないだろう。