[事件]宇陀市で、4件のサギ事件が発生、被害額750万円

奈良県 桜井警察署
奈良県 桜井警察署

宇陀市内で、特殊詐欺(とくしゅさぎ)が、起きている。
2020年前半だけで、4件、起きている。

桜井警察署で、副署長 杉田警視、警務課長 伊東警部、生活安全課長 尾崎警部に、特殊詐欺(とくしゅさぎ)について聞いた。

①自宅に来た ニセ刑事に「カードをだましとられた」事件

2020年3月15日
榛原の83歳女性に、「口座が犯罪に使用されています。桜井署の警察官を行かせます」と電話があった後、犯人が自宅に訪問し、キャッシュカードが入った封筒をだましとった。
榛原の83歳女性は、キャッシュカード3枚をわたしてしまった。
「キャッシュカード手交型の詐欺(さぎ)」だった。
犯人は、すぐに、コンビニのATMから150万円を引き出した。
桜井署は、防犯カメラに映っていた自動車のナンバーから、的場晴希容疑者(25)を容疑者として、2020年4月3日に逮捕した。
現在も、桜井署にて、取り調べ中である。

②「東京へ500万円を持って行ってしまった」事件

2020月3月24日
大宇陀の60代女性に、息子のふりをした犯人から「株で失敗した、会社のお金を使ってしまった」という電話があった。
2020年3月25日
大宇陀の60代女性は、東京都内の駅で、息子の知り合いのふりをした犯人に、500万円をわたしてしまった。
東京駅ではない。東京駅から、さらに電車に乗り換えて行くような駅(〇〇〇駅)であった。
大宇陀の60代女性は、あとになって、息子と連絡がとれて、「オレオレ詐欺(さぎ)」だったと気づいた。
現在、犯人はつかまっておらず、捜査中である。

③自宅に来た ニセ銀行員に「カードをだましとられた」事件

2020年5月11日
榛原の70代女性に、宇陀市役所と言う犯人から「還付金があります」と電話があり、そのあと、〇〇銀行と言う犯人から「令和に変わったのでキャッシュカードの更新が必要です、職員を向かわせます」と電話があった。
榛原の70代女性は、自宅でキャッシュカードをわたしてしまった。
犯人は、ATMから50万円を引き出した。
「キャッシュカード手交型の詐欺(さぎ)」だった
現在、犯人はつかまっておらず、捜査中である。

④自宅に来た ニセ銀行員に「カードをだましとられた」事件

2020年5月11日
榛原の80代男性に、宇陀市役所と言う犯人から「還付金があります」と電話があり、そのあと、〇〇銀行と言う犯人から「令和に変わったのでキャッシュカードの更新が必要です、職員を向かわせます」と電話があった。
榛原の80代男性は、自宅でキャッシュカードをわたしてしまった。
犯人は、ATMから50万円を引き出した。
「キャッシュカード手交型の詐欺(さぎ)」だった。
現在、犯人はつかまっておらず、捜査中である。

同じ日に発生した、③と④は、同じ犯人だと思われる。

キャッシュカードを、わたすな
キャッシュカードを、わたすな
暗証番号を、おしえるな
暗証番号を、おしえるな

「自分は、だまされない」と、思っていては、いけない。
犯人は、だますことが得意なプロである。だれでも、だまされてしまう可能性がある。

暴力団が関係しており、とられたお金は、暴力団の資金になっていると思われる。

犯人が逮捕されたとしても、とられたお金は、簡単には返ってこない。刑事事件と民事事件のちがいであり、お金が返ってこない場合もある。

どこのATMにも、防犯カメラがあるが、犯人はATMから、お金を引き出している。

キャッシュカードを、わたしてはいけない。
暗証番号を、おしえてはいけない。
(社会部 竹田克司)

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