[独占取材]奥 前議員、産業廃棄物処理業の社長とのつながり

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奥 前議員は、宇陀市外(斑鳩町)の産業廃棄物処理業の社長と、長年のつながりがあった。

1.2019年10月頃、奥 前議員は、トマトオニオン榛原店のごみ処理のための「許可申請書」を、環境対策課に取りに来た。
課長は、「現在、業者の募集をおこなっていません」「現在の業者数(7社)で足りています」と、「許可申請書」をわたすのを、ことわった。
奥 前議員は、「許可申請書の用紙を、わたすことはできるはずだ」と、反論した。

2.約1週間後、処理業の社長が、環境対策課に来た。
社長は、「許可申請書」の用紙を求めたが、課長は、同じ説明をして、ことわった。
社長は、「課長がことわる条例や規定がない」と反論したが、課長は、部長に確認しながら、きちんと回答していた。

3.さらに約1週間後、奥 前議員が、環境対策課に来た。
課長は、奥 前議員に、ふたたび説明した。

4.2020年1月、環境対策課は、宇陀市の顧問弁護士に相談した。
宇陀市の顧問弁護士は、「環境対策課で判断でき、権限もある。許可申請書を求められても、募集をしていないのだから、許可申請書をわたすべきではない」と回答している。

5.2020年2月末、課長は、社長に、電話で正式にことわった。

本人に聞いた

奥 前議員
「業者に許可を出してほしいと言っているのではなく、許可の「申し込み」は、できるのかどうかを調べただけです」
「申し込みはできるようですが、他の業者の関係もあるようで、これ以上の許可は無理なように言っていました。それが、法律上どうなのかという部分は、ありますが」
「法律をたずねたり、勉強したりは職務上必要だと考えています」(要旨)

産業廃棄物処理業の社長
「(環境対策課から)書類を郵送しますと言われていたんですよ、でも、募集はしていないから書類は送れませんと電話が来ました。それを奥くんに言ったら、奥くんが環境対策課に行ったんです」
「奥くんに、許可申請書を頼んでないですよ。宇陀市は許可を受け付けているのか、どういう状況なのか調べといて、と言っただけです」
「環境対策課は、受け付けない規約は「ない」と言ったので、直接、環境対策課に行きました。規約がないなら、許可申請書をわたせるのではないですか?と言いました」
「法的に定められたとおりに、廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)の正式な手続きで進めていこうとしただけです」
「廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)では、文書で回答が来るのが普通なんです」
「奥くんとは、古い友だちです」(要旨)

奥 前議員・社長が、こまかいところを突いて、環境対策課とトラブルになっていたかのように見える。
環境対策課が、宇陀市の顧問弁護士に相談するところまで発展していた。

社長は、許可を得ることのむずかしさ・手続き・攻め方は、よく知っている。
会社の社員がするべきことに、奥 前議員をつかったことは、「政治家の口利き」だと誤解されてしまう。

口利き・・・間に立って紹介や世話をすること。また、その人(デジタル大辞泉)。

奥 前議員は、社長の考えを、知っていたのか、知らなかったのか?
いずれにしても、奥 前議員は、「友だちの市外会社」側に立って、動いていたように見える。

「市民目線の会」とは?

奥 前議員は、最近、「市長目線の会」、いや、「市民目線の会」を立ち上げたそうだ。
メンバーは全員、「高見市長」派である。

高見市長の生活と、宇陀市民の生活は、どちらが大切か?
宇陀市民は、しっかりとした判断が求められるだろう。
(社会部 竹田克司)

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