[公園]「室生不思木の森公園」の現状がひどい

室生不思木の森公園
使えなくなった木製遊具(室生不思木の森公園)

室生不思木の森公園(宇陀市室生大野)の現状がひどい。

木製遊具は古くなり、「粗大ゴミ」状態だ。
数年しか使えないようなものを、なぜ造ってしまったのか?

2018年(平成30年)12月28日、公園課に対して、室生不思木の森公園の建設費について、情報公開請求をおこなった。
2019年(平成31年)1月11日、回答があり、「文書は不存在」であった。

室生不思木の森公園は、1992年(平成4年)に完成した。
室生不思木の森公園は、2006年の宇陀市合併(平成18年)から14年前に、室生村が建設した公園であった。
昔すぎて「文書は不存在」であったようだ。

おそらく当時は、「過疎による補助金をもらって、何割引きかで建設できた」ため、「子どもを増やしていこう、子どもの遊び場をつくろう」「室生の活性化につながる」「観光客を増やそう」という考えで、起債(借金)をし、木製遊具を造ったと思われる。

このような、補助金・起債(借金)を使った村づくりは繰り返され、室生村の財政は悪化していった。
最終的に室生村は、2004年度(平成16年度)に経常収支比率108.3%(75%程度が理想)と、最悪の財政状況になっていた。

経常収支比率の推移
経常収支比率の推移

結果として、不思木の森公園を見ると、人のいない衰退した公園となっている。
修理費や解体費に、私たちの税金が使われることになる。

まちづくり失敗例として学ばなければならない。
損をするのは、私たち市民である。私たちの血税が使われている。

木製遊具は、鉄製すべり台(使用できるらしい)も含めて、1億円くらいかかっていたと言われている。
木製遊具は、室生の木材を活用されたわけでもないらしい。

こんな木製遊具ではなく、桜の苗木を2~3本とベンチで、良い公園になっていたのにと、残念に思う。

室生不思木の森公園
使えなくなった木製遊具(室生不思木の森公園)