前田副市長「1年1年の積み重ねで宇陀市を良くしていきたい」

前田栄司副市長
前田栄司 宇陀市副市長

2019年4月1日、宇陀市副市長として前田栄司氏が就任した。
就任して9ヶ月がたった。
どのような方なのか、いろいろ聞いてみた。

記者「副市長はどちらの出身ですか?」

副市長「京都市生まれで高校卒業まで京都市で育ちました」

記者「高校卒業後は?」

副市長「私はけっして裕福な家で育ってきたわけではありませんでした。高校生のとき、大学進学ではなく、公務員になろうと思いました。
国税庁税務職員採用試験に合格しまして、高校卒業後、税務大学校で1年間の研修を受けて、税務署に配属されました。
税務職員として働きながら、夜は大学へ通いました。立命館大学法学部で4年間学びました。
宇治税務署、下京税務署で勤務したのち、当時の大蔵省、現在の財務省へ出向となりました。
主計局に配属されました。国家予算の配分を決めたり、決算をつくったりする部局です。
主計局で33年間、勤務しました。
その間、財務省からの出向で、公正取引委員会課長補佐、長崎税関調査部長、日本医療開発研究機構(AMED)経理部長などを歴任しました。
AMED経理部長のときは、部下は、65人くらいいました」

記者「家族は?」

副市長「家族は東京に住んでいます。私は今、単身赴任です。京都市の実家に父が住んでいます。高齢で介護を受けながら生活しています」

記者「副市長になってほしいと言われたときは?」

副市長「悩みました。AMEDで定年まで働くのだろうと思っていましたから」

記者「副市長になってほしいという話は、高見市長の同級生である財務省事務次官から言われた?」

副市長「事務次官から直接、話しをされることはありません。財務省は、主計局、理財局、大臣官房、関税局などいろいろ部局がありますが、どの部局にも人事担当者がいます。事務次官の秘書が、それぞれの人事担当者に問い合わせることはあるでしょう。通常、都道府県を含め、市町村に財務省職員が出向することはあります」

記者「高見市長との初対面は、いつ・どこで?」

副市長「東京でランチを食べながら、1時間半ほどお話ししました。2019年になってからでしたね」

記者「宇陀のために活かせそうな国との人脈はあるか?」

副市長「私は、財務省で長年働いてきましたし、財務省職員は各地に出向しています。たとえば、奈良県総務部長も財務省からの出向です。宇陀の現状についてお話したこともあります」

記者「これからの意気込みは?」

副市長「私は財務省からの出向ではなく、AMEDの出向を終え、財務省を退職して宇陀市に来ました。今までの経験を活かして、1年1年の積み重ねで宇陀市を良くしていきたいと思っています」

ほかにもたくさん質問させていただいた。
どのような質問をするのかは、事前には伝えていなかったのだが、いろいろな質問に、正確に答えてくれた。
「たたき上げ」「実直」「頭の回転が速い」という印象を受けた。
(竹田克司)

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