選挙から1年がたった2019年4月23日、反市長派は、
「高見市長は市政の私物化と職権乱用をしている」として、市長リコール運動を呼びかける看板を榛原駅前の喫茶店に設置した。
市長リコールとは
市長リコールは、有権者3分の1以上の署名を集めて選挙管理委員会に提出する。
署名が有効であれば、住民投票がおこなわれる。
住民投票で、賛成が反対を上回れば、市長は失職する。
ちなみに、議会リコールも同じ方法(有権者3分の1以上の署名、住民投票で賛成多数)で、議会は解散となる。
議員リコールも同じ。
宇陀市の有権者数は、約26,760人とすると、
必要な署名数(有権者3分の1以上)は、8,920人以上となる。
8,920人以上は、集まる数字だ・・・
市長選挙(2018年4月22日)を思い出すと、高見票8,515、N票6,645、K票3,718であった。
N票6,645とK票3,718が署名をすれば、10,363人となる。
美榛苑休館、知事選挙などで、高見市長に失望した市民は多い。
高見票8,515は、今では激減しているのではと感じる。署名する市民は多いかもしれない。
その気になれば、8,920人は集まってしまう数字だろう。
宇陀市議会の対応は?
議員から、高見市長に対する辞職勧告決議案が提出されるのか、注目される。
辞職勧告が決議されても、高見市長は自分から辞職しない限り、市長職を失うことはない。
不信任決議は、議員にとって市長からの解散による失職リスクがあるため、拘束力のない辞職勧告決議になることが多い。
議員経験者
「市議会は、市長の辞職勧告決議をすべきでしょう。批判ばっかり言って、何もしないというわけにはいかないですよ」
看板は「おどし」ではなさそうだ
市長リコールは、市長が就任して1年間たたないとできない。
市長が就任したのは、2018年4月27日だった。
看板が、この時期(任期1年後)に設置されていること、
美榛苑移転問題ではなく、市政の私物化・職権乱用という問題を取り上げていること、
テレビ局の取材を受けていること(2019年4月25日)などを考えると、これから着々と市長リコール運動を進めていくのかもしれない。
(社会部 竹田克司)