[市立病院電子カルテ契約問題] 「吐いた唾は飲めぬ」

宇陀市立病院
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宇陀市議会山本議員が、宇陀市立病院の電子カルテ契約問題について、2019年9月13日のブログで、くわしい解説をおこなった。

山本ゆうき議員のブログ

2019.9.13 「吐いた唾は飲めぬ」(一度口から出した言葉は取り消すことはできない、というたとえ。)

連日のように宇陀市議会は本会議や委員会が行われ宇陀市の施策や行政運営について議論が交わされております。
今議会で大きな問題として明るみに出たのが(議会は2018年10月からこれは大きな問題であると言い続けてきていたのですが)宇陀市立病院の電子カルテにかかる現市長の高見市長による再契約問題であります。
議論が交わされておりますが答弁の内容が日ごとに違い、その場をしのぐための答弁としかとれない内容が続けられており非常に悔しい思いをしております。
最初に申し上げておきますが、この案件は自治体にとっても患者様にとっても誠実に丁寧に対応していかなければ取り返しのつかない事態となる可能性が高いです。私を含む議会議員の有志10人はこの問題の大きさを理解しているが故に声を上げて警告をさせていただきます。

詳細は昨日までのブログでご確認いただければと思います。

9月11日に所管の常任委員会に付託されそこで審議されました。私はこの委員会の委員ではありませんので議論に加わることは出来ませんでしたが議論が平行線をたどっているようでしたので傍聴に行かせていただきました。
傍聴に行かせていただいて驚いたのが市長部局(理事者側)による説明の中で本当に大丈夫なのか?答弁された内容は耳を疑うような内容がございました。

この日の審議時間は午前10時に開会され終了が19時頃だったと思いますが私が傍聴に入ったのが16時頃から18時頃の間だったと思いますがこの約2時間の間の議論の中でも疑問に思う点が多々ございました。
昨年10月からの議員に説明した際の議事録が残っておりますが、それを最初から読み返すと市長と病院事務方責任者の答弁が毎回のように違ってきており単純に間違いや勘違いなのかこれだけ答弁内容が食い違ってくると自分たちの立場を守るがために、その場しのぎの虚偽の答弁をしているのかとさへ思えてくるほどです。
宇陀市長と病院事務方責任者には2018年10月からの公式会議の議事録を再度読み返されれば自分たちの発言がおかしいと言うことが一目瞭然であることがご理解いただけるのかと思いますが未だに議事録の確認すらされていないようであります。

一番驚いたのが宇陀市長の答弁で本当に何もわかっていないのだな。担当者もこの答弁をする市長を止めなくて良いのかと疑う内容でした。
市長答弁内容:受注者I社が納入した電子カルテシステムの今後の保守やサポートについて、もし受注者I社がしてくれなくなったとしてもこのシステムは使っていくことが出来ますので大丈夫です。といった旨の答弁をされました。9月5日の本会議では議員からの質問に対して4千万円かけて調査させた内容についても「見ていません」「知りません」「記憶にございません」と答えておられた市長が非常に強気な発言をされました。

このとき副市長はじめ病院担当者も大勢市長を取り巻いておられました。
本当に出来るのでしょうか?誰も疑問に思わないのでしょうか?何故、副市長をはじめとする担当者は一呼吸おいて発言をさせないのでしょうか?もう既に誰の助言にも耳を傾けなくなっているのでしょうか?もしかしたら助言したものはなにかしら圧力、制裁があるのでしょうか?

大きなリスクがあることを承知の上で使用していくことは可能でしょう。しかしシステム構築や設計に関して納入業者しかわからない内容が必ずあるはずなのです。しかもこのシステムのネット系の設計書は当初から業者は作成していなかったこともトレンドマイクロの調査で明るみにでています。
不完全な情報や理解しかできていないままで他の業者がこのリスクのあるシステムを当初の保守契約の通りの内容で引き受けてくれるのでしょうか?

数日前に市長と副市長が所管の委員会の委員長と副委員長にこのシステムのメーカーがサポートしてくれると説明をされたようです。

不安に思われた副委員長が昨日、私のところに「副市長が受注業者I社と決裂してもメーカーがサポートしてくれると言い切ったのですがどういう事でしょうか?」と問いにきてくれました。
「もし万一メーカーがこのシステムの保守、サポートを受けてくれるのであればこれは市にとって大変ありがたいことです。これほど良いことはないです。議会や委員会としても諸手を挙げてこの話を受け入れ、市長部局のがんばりをたたえるべきです。

しかし今のこの市長の間違った行政判断や対応を逃れるためのその場しのぎの答弁であれば、この問題も以前の宿泊事業以上に宇陀市に大きな損失を招きますよ。希望的観測で副市長がそうおっしゃっているのであれば話は違いますよ。改めてきちんとご確認いただいた方がよいのではないでしょうか?」と申し上げました。

副委員長は、この話を伺いに早速昨日の夕刻に副市長に面談をしてくださったそうです。答えは
「メーカーが受けてくれるとは言っていないと。メーカーだから対応はしてくれるのではないかと思っているだけです。これから確認をさせようかと思っている」と言った内容の答えが返ってきました。やはり副議長の言ったとおり後の保守をメーカーがしてくれるという話はまだまだ不確定なようです」とご報告を下さいました。

やはり。

机上で限られた人間と理想論や希望的な会議や話をしていても何も始まらないと考えます。

もし市長をはじめとする担当者が本気でこの不完全な状態のシステムや保守、サポート状況を宇陀市のために宇陀市民のために患者様の為に活かそうと思うのであれば足を使わないと、市長自らが動かないと、市長室へ担当者を呼びつけ報告ばかり聞いて行政運営をしているから判断ミスや対応遅れが生じているのだと感じます。

自分の足で現場にも行かず、自分の目で現状も見ず、自分の耳で一部の支援者と職員以外の方からの情報も聞かず、自分の口で受注業者やメーカーと交渉や話もしない。うまくいかなければ担当者の報告や対応が悪かったと言い。最終的には自分一人の責任ではなく職員との連帯責任であるという。これが長なのでしょうか?これが長の考え方として正しいのでしょうか?

しかし我々議会議員がこういった質疑や話をしていくことによって、すぐにでも対応していかねばならないのに後回しにされている、もしくは気がついていない、忘れられていたかもしれない行政対応に気づいていただき、市長が少しでも早く対応に動き出すよう促していると考えれば我々議会議員の動きも無駄ではないと思います。
昨日副委員長が早速、副市長に確認に行ってくれたことで議会はこれからの保守についても厳しく目を光らせていると副市長から市長へ報告があるでしょうし、それを聞かれた市長は普通でしたら早急な対応に動き出されると思います。
それが自身の立場を守る事につながるのですから。

この電子カルテ再契約問題について絶対に忘れてはならないのが

宇陀市としては検収前のウィルス感染、バックアップ装置へのテープ装填忘れ(100%受注業者の人的ミス)であった。
宇陀市に一切の瑕疵は無かった。

高見市長は2月25日に前市長時代に交わされた契約内容をあえて変更して業者に支払いをするために電子カルテシステムをわざわざ部門別に分けて(たとえばハードウェア部分とソフト部分と言った風に)契約金のおよそ80%に相当する321,00万円を先に支払うという契約をする。
前竹内市長名での契約書にはハードもソフトも全て一式での契約となっているため一部でも正常稼働していないシステムがあれば検収も支払いもできないという内容の契約が結ばれていた。(この契約の取り交わしが通常であると考える)

後の6月5日の本会議での答弁で再契約をし支払いを行った理由として以下のように述べている。
今後に向けて(受注業者I社)の協力というのはやっぱり不可欠だ。
そうした中でのいろいろ会議体にも入っていただかないと。
しっかりと協力してもらわないといけない。
そういう中で、じゃあどういう対応ができるかということを当然市立病院のほうと私のほうですり合わせをしながらやっておるわけです。
 ですので、その中で、やはりこの検収、検査しないままというところで所有権が移転しないということですから、何かあったときに責任というものがとれない。と言った判断で再契約をした。

2019年3月10日 調査会社より宇陀市の電子カルテシステムにおいて疑問点が出される。

2019年3月24日 調査会社より詳しい中間報告書が出される。内容はシステムの中に6つの疑問点を報告される。
この報告書等に4千万円の費用がかかっております。当初受注業者が支払うと契約されていたと報告を受けていましたが現在、受注業者は支払いません。と代理人を通じて宇陀市に報告されている。
そして、この報告書について高見市長は「見ていません」「知りません」「記憶にございません」と答弁されました。

2019年3月29日 3月24日に多くの疑問点が指摘されているにもかかわらず受注業者I社に3億2100万円が支払われてしまう。この時点で調査会社からの報告にある疑問点は完全には解消されていなかった。(現在も全て解消されているわけではない)

2019年4月9日 受注業者I社から社員が宇陀市電子カルテシステムサーバで10月19日のシステム再設定の際に外部通信機器をサーバーに接続していたことを認める報告書が高見市長に出される。(外部通信したことについて受注業者は警察による事情聴取の際にも一切行っていないと虚偽の答弁をしていたとのこと)

完全に戻らないと報告を受けていた1133名分の患者データにおいて宇陀市職員が一か八かの作業を行い奇跡的に復旧された。それにより約5,700万円の未請求分に対して再請求を行い患者様からお支払いを頂いた。

現在、受注業者I社は宇陀市が要求している損害賠償に対して(最初は1億円あまりを請求していたが5,700万円は患者様から入金された)ので残金約5千数百万円のうち2百万円あまりは支払うがセキュリティ調査会社にかかった費用4千万円等を含む費用に関しては支払えないと代理人(弁護士)を通じて宇陀市に通告してきた。

このほかにも病院責任者からの報告が二転三転していた管理会社、(当初は国から紹介されたR社へ依頼するとしていたが、つじつまの合わない理屈でT社に変更された。)の調査費用(これは未確認ですが1千万円ほどとの情報が入っております)も支払えない旨を伝えてきているとのことであります。

2019年6月5日に高見市長が3億2100万円を支払う判断に至った理由の中で、
今後に向けて(受注業者I社)の協力というのはやっぱり不可欠だ。
そうした中でのいろいろ会議体にも入っていただかないと。
しっかりと協力してもらわないといけない。
といった思惑は大きく外れ、逆に業者は宇陀市の要望を受け入れるどころか代理人を通じて争う姿勢を見せ、宇陀市も代理人(弁護士)を通じて賠償を求めることから係争に発展する可能性が極めて高くなりましたと11日の委員会で病院担当責任者が報告される。
ということから宇陀市と受注業者I社との関係は当初高見市長が再契約までしてでも支払いをするべし!と判断された関係性とは真逆の結果が出ているのではないかと考えざるを得ないことです。

さらに業者は10月までのサポート契約しか結んでおらず次期契約については未確定となっている。
宇陀市は再契約をしたのが2月であるから2月までは当初結んでいた契約に則って対応していただけないかと交渉し、これに関して業者はこの件に関しては2月までの継続ということで検討はしますとの返事があったようです。
完全に立場が逆転してしまっているのではないでしょうか?裁判沙汰まで起こしている相手と今後本当に良好な信頼関係の元で運営できるのでしょうか?

今後の保守、サポートが確約できないシステムは使用することは出来ません。
(宇陀市は公募により保守を受けてくれる会社を探すと考えているが)公募をした時点でこの電子カルテは使用できなくなってしまいます。なぜなら公募を開始した時点で受注業者とは決裂したということになり、その時点ではこのシステムの保守やサポート、管理できる会社はいなくなったということになります。もし2月まで現業者が保守、サポートしてくれるとなり、その期間中に探すとなっても見つからなかったときのことを考えると見つかるであろうという希望的観測で個人情報や大事な患者データをこのようなシステムに入力、蓄積し続けていくことは常識的に出来ないと考えます。
万一使用するようなことがあれば大きな問題となります。
市長もこういった判断はされないと思いますが、患者様のためにも忠告はさせていただこうと思います。患者様のためにも関係者のためにも聞きいれて頂くことを願うばかりです。

この問題、非常に難しくなってしまっております。
昨年10月に発覚してから議会議員の中でも10人ほどの議員は今日まで再三にわたり「この問題は早く対応しないといけないよ」「支払いは絶対に解決するまでしてはいけないよ」「これはしっかり対応を先手先手で考えて動かないと大きな損害が出るよ」「業者と交渉してシステムを全て入れ替えてもらうのが最善策では」など患者様、宇陀市のために親身になって、なかなか議会からの話に耳を傾けない市長に対して悔しい思いをしながらも忠告、提言をさせていただいておりました。市長様におかれましては一つの問題のみの対応に夢中になるのではなく、この件についても議会からの提言や意見に少しでも耳を傾けていただいて対策をとっていただいておればこのようなことにはならなかったはずなのにと今更ながらに悔やまれます。
このままでは5億円以上の損失を招きかねません。高見市長にはここでリーダーシップを発揮していただいて患者様のためにそして宇陀市に大きな損失を出さないための対策案を早急にお考えいただくことを願ってやみません。

真実の情報を公開しようと思いいつも長文になるのですが、なかなかうまく表現することが出来ていないように思っております。申し訳ございません。報道関係、市民の皆様方の中で、もしもっと詳細をお知りになりたいと思われるようでしたら昨年10月からのこの件に関する議事録を役所でお読みいただければ二転三転している市長部局の答弁内容、議員がいかに真剣にこの問題について質疑、提言をしていたか、どのように市長の方針が変わり行政運営を行い、それによって宇陀市にどのような状況をもたらしているのかよくご理解いただけると思います。
これは宇陀市民にとっては大きな問題になる可能性が高くなってきておりますので真実と現状をお知りになりたい方はお確かめ下さればと思います。
市民の皆様も、このブログや他の情報だけではなかなか理解しがたい内容もあるかと思いますので議事録や資料をごらん頂いて誰が真実を述べていて誰がまやかしのような話をしているのかご判断下さいませ。

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